X-TAC製ホロサイト&マグニファイヤセットレビュー
昨今Amazonではホロサイトとブースターのセットが数多く販売されています。
さまざまなメーカーやブランドが入り乱れる中で、今回紹介するX-TACは値段もそこまで高額ではないにしろ、激安レプリカなどよりはお高めの、丁度中間に位置するレプリカです。
そんな手頃なX-TAC製のホロサイトとマグニファイヤのセットを今回余すと来なくレビューします。
基本スペック
アマゾンで公表されているスペックは以下の通りです
モデル名:EO EXPS3 with G43
カラー:ブラック
材質:アルミニウム
サイズ:9.5cm×5.5cm×6.9cm
重量:280g
以下商品説明の欄から
EXPS3サイズ:全長:約95mm、幅:約55mm、全高:約69mm
レイルからレンズ下までの高さ:約30mm 重量:約263g
G43サイズ:全長:約73mm、幅:約50mm、全高:約74mm(スペーサー使用時約80mm)
レイルからレンズ中心までの高さ:約40mm
重量:約280g
倍率 約3倍
接眼部のダイヤルでのピント調整可能
42件のレビューがあり評価は星3.8で、概ね好評と言ったところでしょうか
また、こちらはホロサイトの見た目をしたドットサイトのレプリカになっています。
外観紹介
まずはホロサイトの外観を五面から紹介





お次はマグニファイヤ



ホロサイトマグニファイヤとも、外観は良く出来ていると思います。
ロゴマークの再現度も高く艶消しのアルミボディが重厚感を増して、かなりカッコいい
サイズと重さの計測


Amazonの商品スペックと違いホロサイトは276g、マグニファイヤは300gでした
実測サイズは以下の通り
EXPS3サイズ:全長:約95mm、幅:約55mm、全高:約70mm
レイルからレンズ下までの高さ:約30mm
G43サイズ:全長:約73mm、幅:約50mm、全高:約74mm
Amazonで公表されている重さ、サイズとは若干違いますが、使用に問題が出るほどの物ではなさそうです
ただ、商品に対する信頼性の面ではこれらの誤表記は気になるところです
ホロサイトの耐久性・防水性能について
Amazonでは耐久性・耐水性の表記がありませんでした。
軽く叩いたり、ガスブロの振動程度ではレティクルが消える、点滅する等は見られませんでした。長期的な使用に関してはまだわかりませんが、今のところ不調は見られません。
防水性に関して、筆者は専門家ではないので正確なことは言えませんが、ホロサイト本体の下の隙間を開けるとすぐ内部の基盤や配線が見えます。

多少の水ではここの隙間から侵入することはないと思いますが、大雨や水たまりに落としたりすれば、機能に問題が出るかもしれません。
ホロサイト・マグニファイヤの機能・操作性について
ホロサイトの機能及び操作は以下の通り
レティクル色の切り替えについては問題ないのですが、光量の調整に及び電源のオンオフに問題がありました。
ボタンを押すと下のようにボタンが途中で止まり、不意に消えたり上手く光量調整ができない場合がありました。
また、光量調整中一回しかボタンを押していないにも関わらず、数段階飛ばして色が変化することがあり、正直かなりストレスを感じました。
レティクルの調整については後ほど別で紹介します。
マグニファイヤは本体をスイングアウト出来る他、レティクルの位置を調整するためのダイヤルが上部と左側に配置されています。
また接眼レンズを回転させることでピントの調整が可能です。
マグニファイヤの操作性に関して問題はありませんでした。
レンズ・レティクルについて
レンズやレティクルについて紹介する前に気になったことが一点

レンズの内側に小さなゴミが付いていました。
もしかしたら、先ほど防水性を確かめる際に行った分解の時についたのだと思います。
振ってみたりしたのですが、取れるどころか動く事もありません。除去するにはレンズ内部から掃除するしかありませんでした。
詳しい手順はYoutubeに投稿した動画で確認してください。
レンズの透明感について
……そして本題に戻ります。
ゴミを取った後のレンズの透明感はこんな感じ

少しグレーみがありますが、実用に問題はなさそうです。
様々な場所で覗いてみたのですが、お座敷シューター、森林や屋外フィールドのバリケードエリア、室内フィールドの明るい場所であればグレーが気になることはないと思います。
室内フィールドの暗所ではちょっとレンズのグレーが気になるかもしれません。
また、反射が結構きついのでたまに向こうが見えないときがあります、
レティクルの切り替え
先述の通りホロサイトのレティクルは赤と緑に切り替え可能

光量は両色ともに調整可能、ただし前述のとおりボタン操作がゴ○なので、20段階調整できると書いていますが、実際にはそこまで調整できません。
また、レティクルの光量が足りず日中の屋外ではレティクルが見えにくいです。全く見えない訳ではありませんが、反応が遅れる等支障が出る可能性があります。
レティクルのゼロイン調整について
レティクルの調整幅や調整のしやすさを確かめます。
詳しい方法はYoutubeで紹介しています。
この写真のようにホロサイトから50cm話した先に5mm感覚の方眼紙を用意して、レティクルが左右上下どの程度動くのかを確かめます。
簡易的な計測方法なので、参考程度に見て頂けると助かります。

そして、実際に計測した結果がこちら(赤い点は計測には関係ありません)

左右の調整をしている最中何故かレティクルが上方向にも動き始めました。動きが分かり易いようにシャーペンでレティクルの軌道をなぞってみたところ、かなりズレてるのが伺えます。
そして、肝心のエレベーション幅は
50cm先で3マス(1.5mm)動けば10MOAぶんの距離を動いたことになるので、1マス約3.3MOAだとすると、
左右の点が14マス離れているので14×3.3=46.2MOAとなります
一般的な実銃用のサイトと比べると、半分程度の調整幅しかないように思えます
次に上下は5マスほど離れているので5×3.3=16.5MOAとなりました
左右と比べて上下の調整幅はかなり狭く、実用に問題が出る可能性が高いです。
もちろん使うエアガンによっては大丈夫な物もあると思いますが、極端に銃身がレールと離れている場合やハイドラマウントなどの高さのあるパーツと併用する場合などは、かなり厳しいでしょう。
マグニファイヤのレンズ・調整について
ホロサイトは色々と問題がありましたが、マグニファイヤに関しては何の問題も見られませんでした。
レンズはクリアで、エレベーション、ピンと調整、スイングアウト等試してみましたが、実用性に問題があるようには感じませんでした。
強いて言えば、アイレリーフ・アイボックス共に狭いと感じました。しかしこの程度の価格帯であれば許容範囲であるように思います。
まとめ
今回紹介したX-TAC製のホロサイトとマグニファイヤのセットですが、個人的には実用性を求める人(特にサバゲーマー)には向かないと思います。
私のようなお座敷シューターや、観賞用、コスプレ用に用意するのであれば、問題はないかと思います。
もちろん、このホロサイトがハズレ個体だっただけで他は問題ない可能性もありますが、1万円以上払って、ハズレを引く可能性のある商品を買うのはちょっと気が引けますね…
ただ、マグニファイヤに関しては何の問題も見られなかったので、こちらを単品購入するのは良いと思いましたが、ホロサイトの出来を見てると正直不安は残りますね……
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